2015年07月

昭和測器株式会社のブログ
こんにちは。営業部のSです。
今年に入って、我々の食生活に関する重要な出来事が二つありました。
一つはコレステロールに関すること。もう一つは、トランス脂肪酸に関することです。
今回はコレステロールの事を書きます。新聞にも大きく取り上げられましたが、以下のことです。

1. 食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない。
2. 空腹時の中性脂肪が、動脈硬化を促進するかどうかは明らかでない。
3. 脂質の目標値を設定できる科学的根拠はない。

厚生労働省からこの3月に「日本人の食事摂取基準2015年版」が発表されました。
上記の1~3は、そこに記載された内容です。私たちは、毎年、生活習慣病の検診に行きます。
そこで示される数値や、病院等で受ける栄養指導は、この「日本人の食事摂取基準」の指針に基づくものです。

もう少し詳しく言いますと、食事から摂るコレステロールは、体内で作られるコレステロールの1/3~1/7に過ぎない。
また、摂取するコレステロールの量によって肝臓で作られるコレステロールの量が増減するので、食事による摂取量が血中コレステロール値に反映されるわけではない。

実際、卵を毎日2個食べる人と、ほとんど食べない人を比べた場合、動脈硬化疾患と脳卒中疾患との関連性は認められなかったということです。

その結果、今までのように、コレステロールの量を測って、正常だ、異常だとやっていたのが、今後は廃止されるということです。
中性脂肪についても同様です。

これらのことは、栄養学の世界では、広く知られていたのですが、“日本動脈硬化学会”から出されて入る「動脈硬化性疾患予防ガイド」の主張が強く、その基準が今まで、「日本人の食事摂取基準」に記載されていました。
基準を超えた人は病人になり、場合によっては薬を処方されます。
スタチンという薬で、年間売り上げ2500億円と言われています。

それに真っ向対立する立場を取る学会である“日本脂質栄養学会”が2010年に「長寿のためのコレステロールガイドライン2010年版」を発表しました。
それを期に、コレステロールを巡る論争が続いていました。

ところがつい最近、2015年5月1日付けで、動脈硬化学会が「コレステロール摂取量に関する声明」を出し、そこで、“コレステロールの摂取制限を無くすことに同意”の表明をしました。
実は新聞報道はこのことを言っています。

ついに、コレステロール論争は決着となり、コレステロール制限は無くされることになりました。
次回の“生活習慣病検診”から実施されるのではないかと思っています。
コレステロールと食用油のことについては、「長寿のためのコレステロールガイドライン2010年版」に、参考になることが詳しく書かれています。

本文で触れた参照資料は以下のWebアドレスからダウンロードできます。
・厚生労働省:「日本人の食事摂取基準2015年版」から1-3脂質
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042631.pdf
・日本動脈硬化学会「コレステロール摂取量に関する声明」
http://www.j-athero.org/outline/cholesterol_150501.html
・ 日本脂質栄養学界 「長寿のためのコレステロールガイドライン2010年版」
http://jsln.umin.jp/pdf/guideline/guideline-abstractPDF.pdf

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