2011年07月

昭和測器株式会社のブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
6月15日の新聞に次のような記事が載っていました。高エネルギー加速器研究機構を中心とする国際チームが、素粒子のニュートリノが飛行中に「ミュー型」から「電子型」に変異した兆候を、世界で初めて捉えたと発表した。ニュートリノには3種類があり、それらが相互に変わる現象は「ニュートリノ振動」と呼ばれる。実験では、東海村にある大強度陽子加速器施設(J-PARC)から、ニュートリノを打ち出し、約300km離れたスーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)で変異を検出したというものです。現在93%の確実性だが、これが確定すれば、宇宙誕生時に物質と反物質が同じだけあったものが、何故現在は反物質が消滅したかというような、宇宙誕生の謎にせまる道筋が得られるとのことです。
 実は、高エネルギー加速器研究機構(以下高エネ研)には、昭和測器も多少貢献させて頂いています。高エネ研は、つくばにあります。加速器には、補機としてポンプ・コンプレッサ・モーターなどが沢山動いています。それらは振動を出すために加速器のビームを正確に打ち出すのに支障を生じます。そこで、振動計を使い、振動の多い場所を特定して対策を行います。振動計は、特に微少・低周波数を測定できるものが必要です。昭和測器では、微少・低周波数の振動計を得意としており、高エネ研でも使用頂いています。
 高エネ研の研究は、東海村のものも含めて先の震災で停止しています。3月11日14時46分その時、私は丁度つくばの高エネ研にいました。振動計の納入説明をしていました。共同実験施設にいたのですが、突然グラグラグラと揺れが始まりました。日本人なので地震には慣れているので、最初はあまり気にとめなかったのですが、揺れがどんどん大きくなっていきますし、いつまでも止まりません。周囲では、ガラガラッ! ガッチャーン!などと、物の壊れる音がします。天井のクレーンは、ギシッ、ギシッと不気味な音をたてます。ヘルメットを借りて被り、じっとかたずをのむ、という状態でした。今までで本当に地震が恐ろしいと思ったのは今回が初めてのことでした。
 納入説明を打ち切り、帰途についたのですが、道路は信号機が消灯して危険な状態です。ブロック塀は崩れています。常磐道が閉鎖され、6号線は大渋滞でほとんど動きません。結局車で一晩泊り、翌朝の10時頃に会社へ着きました。翌日の午前中に帰れたから良かったものの、もし電車で来ていたら、どこに泊まっていつ帰れたものやらと思うとぞっとしました。こういった場合に避難できる公共施設が準備され、その情報が駅で得られるようなシステムがほしいと思いました。
 高エネ研や、先の大強度陽子加速器施設(J-PARC)は現在も停止しているようです。高エネ研の研究は大電力を必要とするものなので、もともと夏場には停止しているようですが、この秋に稼働できるかどうかを、研究者の人々は心配していました。世界的な研究をしている施設は優先的に稼働させる、というような優遇をして、何とか日本を中心とする研究でニュートリノの変異を99.9%まで立証して見せたいものです。
スポンサーサイト

 | Copyright © 振動計測の日々 All rights reserved. | 

/ Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。